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2006年09月06日(水) 00時00分

捨て猫訴訟、飼い主探すグループが勝訴 大阪地裁朝日新聞

 捨て猫の飼い主になるつもりがないのに14匹の猫を引き取ったとして、女性8人が引き取り先の大阪府豊中市の女性を相手取り、慰謝料など計約620万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が6日、大阪地裁であった。小西義博裁判長は「被告が適切に飼っているとは認められず、飼育以外の不当な意図でだまし取った」として計約72万円の支払いを命じた。猫の引き渡し請求については「引き取りから1年半以上経過しており特定が不可能」として退けた。

 判決によると、被告の女性は04年、インターネットのホームページなどで、ボランティアとして捨て猫の飼い主を募っている8人に対して、それぞれ「大切な家族として猫を迎えたい」と申し出て、生後1〜6カ月の14匹を引き取った。

 判決は、被告女性が14匹のほかに別の人からも30〜40匹の猫を引き取っていたと指摘。「被告が住むマンションで多数の猫を飼育するのは考えられず、今も適切に飼っているとは認められない」と判断した。

 さらに被告が、原告と猫とを会わせないことについて「不自然だ」と述べ、被告が猫を詐取したと認定。原告8人の純粋な心情を踏みにじったとして、1匹を預けた5人にそれぞれ5万円、2匹以上を預けた3人にそれぞれ10万円の慰謝料を認めた。

 原告側の代理人弁護士は「14匹は転売されたり虐待されたりした可能性がある。猫を適切に飼う責任を認めた判決は意義がある」としている。

http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200609060048.html