2006年09月06日(水) 16時38分

梶原・前岐阜県知事、県関連の公職の辞任へ　裏金問題（朝日新聞）

　岐阜県の裏金問題で、裏金隠しの責任を問われて県関連の公職からの辞職を求められていた梶原拓前知事が６日、同県顧問と財団法人岐阜県イベント・スポーツ振興事業団会長の辞任届を提出した。

　梶原前知事は６日午後、「辞任届の提出について」との文書を代理人を通じて発表した。「古田肇知事より『自主的に辞任されることを願っている』との発言があり、その意向を受け、本日付をもって県顧問、県イベント・スポーツ振興事業団会長の辞任届を提出した」としている。自身の責任については一切言及していない。

　裏金問題を調査した弁護士による検討委員会は、梶原前知事をはじめとする、裏金隠しを決めた９９年当時の県幹部５人に県関連の公職を自主的に退くよう求めていた。この中で梶原前知事だけが進退を明らかにしておらず、古田知事は５日、梶原前知事に辞職を促す考えを表明していた。

　検討委によると、梶原前知事は森元恒雄元副知事（現・自民党参院議員）の進言によって、裏金の存在を公表しないことを了承。「裏金隠しにかかわった当時の県幹部にも増して重大な責任がある」と検討委から批判されていた。

http://www.asahi.com/national/update/0906/NGY200609060005.html