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2006年09月06日(水) 13時56分

姉歯被告、起訴事実をほぼ認める 偽証の犯意は否認朝日新聞

 耐震強度偽装事件で、議院証言法違反(偽証)と建築基準法違反などの罪に問われた元1級建築士、姉歯秀次被告(49)の初公判が6日午後、東京地裁(川口政明裁判長)で始まった。姉歯被告は起訴事実をほぼ認め、偽証については犯意を否認した。公判は早期に結審する見通しだ。

 姉歯被告に建築士としての名義を貸すように依頼したとして建築士法違反の罪に問われた建築デザイナー、秋葉三喜雄被告(46)は、この日の初公判で起訴事実を認めた。

 耐震偽装問題は昨年11月、姉歯被告が構造計算を担当したマンションやホテルの耐震強度が不足していると国土交通省が発表し、発覚した。姉歯被告は構造計算書の偽造を認め、強度が足りない建物が各地で次々と見つかる事態に発展した。

 姉歯被告は昨年12月に衆院国土交通委員会で、マンションなどを施工した木村建設(熊本県八代市)の元東京支店長・篠塚明被告(45)=建設業法違反(粉飾決算)の罪で公判中=からコスト削減の圧力を受けて偽装したと説明した。しかし、捜査が進むにつれてうそが明らかになり、木村建設側に責任を転嫁しようとしたことを認めた。

 検察側は、同社社長の木村盛好被告(74)とマンションを販売したヒューザー社長の小嶋進被告(53)をそれぞれ詐欺罪で、民間検査機関イーホームズ社長の藤田東吾被告(45)を電磁的公正証書原本不実記録などの罪で起訴した。一連の公判を通じ、事件の構図を明らかにしたい考えだ。

http://www.asahi.com/national/update/0906/TKY200609060251.html