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2006年09月06日(水) 05時59分

外来トカゲ、「ゴキブリ取り」で捕獲へ 父島と母島朝日新聞

 小笠原諸島(東京都小笠原村)で大繁殖し、島の生態系を危機にさらしている米国原産のトカゲ「グリーンアノール」を駆除するため、環境省は10月から、ゴキブリ捕りのような粘着性のワナを仕掛けることにした。今年度は父島と母島に計約2万4000個を設置する。

捕獲実験でワナにかかったグリーンアノール=財団法人自然環境研究センター提供

 このトカゲは60年代に小笠原へ侵入。爆発的に増え、現在は両島で計600万匹が生息すると推定される。全長は15〜20センチほど。鋭い歯と大きな口を持ち、島固有の貴重な昆虫類を食べて壊滅的な被害を与えている。

 ワナは使い捨てのゴキブリ捕獲器を改良し、幅約10センチ、奥行き約24センチ。トカゲの通り道となる木の幹に取り付ける。

 効果を確かめるため、05年に自然環境研究センター(東京都台東区)の戸田光彦・主席研究員(動物生態学)らが、父島で縦5メートル、横4メートルの土地を囲ってワナをしかけ、14匹を放したところ、1週間で13匹を捕獲できた。在来種のトカゲが多い場所に取り付ける場合は、混獲が起きないよう入り口部分の改造も検討している。この捕獲法は5年ほど続ける予定で、同省の中山隆治・首席自然保護官は「効果があればさらに対象地域を広げたい」という。

http://www.asahi.com/national/update/0906/TKY200609050398.html