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松本サリン、仮谷清志さん拉致など４事件で殺人や逮捕監禁致死などの罪に問われ、１、２審で無期懲役判決を受けた元オウム真理教幹部・中村昇被告（３９）について、最高裁第２小法廷（古田佑紀裁判長）は、中村被告の上告を棄却する決定をした。
決定は４日付。これにより、中村被告の無期懲役判決が確定する。
１、２審判決によると、中村被告は松本智津夫被告（５１）らと共謀し、１９９４年６月、長野県松本市内でサリンを噴霧して７人を殺害。中村被告は警備役として、サリン噴霧車とは別のワゴン車内で待機した。
このほか、同年７月、教団施設内で男性信者をリンチして殺害したり、９５年２月、東京都内の路上で目黒公証役場事務長の仮谷清志さん（同６８歳）を拉致し、教団施設で死亡させたりするなどした。
検察側は死刑を求刑したが、２審判決は「松本サリン事件などでの役割は従属的だった」などとして、検察、被告側双方の控訴を棄却。中村被告が量刑不当などを理由に上告していた。
これにより、教団による一連の事件で起訴された被告のうち刑が確定していないのは、松本被告を含め１３人となった。
http://www.yomiuri.co.jp/feature/fe4900/news/20060905i313.htm