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2006年09月05日(火) 00時00分

尾道市民の思い複雑 堀江被告初公判朝日新聞

 「悪意に満ちた起訴」。4日東京地裁で開かれたライブドア(LD)グループの証券取引法違反事件初公判で、全面的に無罪を主張したLD前社長の堀江貴文被告(33)。堀江被告が昨秋の衆院選で立候補し落選した広島6区の尾道市に構えた個人事務所はこの日、ひっそりと静まり返り、地元の人々は複雑な思いで初公判のニュースを聞いた。(大野正昭)

 堀江被告が総選挙から2カ月後の昨年11月、次の国政選挙をにらんで尾道市に開設した個人事務所。2、3人のスタッフが常時詰めていたが、いまは人の出入りはほとんどなく、事実上閉鎖状態だ。堀江被告の意向でLDが同年12月に開設したポータルサイト「ライブドア尾道」も8月末で終了した。

 「映画の舞台になった尾道を日本のハリウッドに」「名産品をインターネットで販売しよう」「金融経済特区を作ろう」。1年前、選挙で堀江被告が次々と打ち出したビッグな構想で街を包み込んだ熱気は、見る影もない。

 事務所は後援会の事務局で、堀江被告の行動力に期待する支持者らの要望などを受ける窓口だった。約140平方メートルの平屋建てで敷地面積約560平方メートル。土地、建物とも広島市に本社がある会社の所有で、堀江被告が昨年10月1日から1年間の契約で借りた。

 約3カ月前からほとんど使われていないが、賃料は前払いで支払われている。今月末で契約は切れるが、貸主によると、いまのところ、更新や解約の申し出はないという。

 事務所スタッフの一人だった福祉関連会社社長の森竹和也さん(39)は「選挙を通じ尾道とつながりができた人。エネルギッシュな行動力に期待している。引き続き彼を応援している」という。「無罪主張は当然。公判で自分の考えを十分話してもらいたい」

 一方、同市中心部の商店街の店主(57)は「堀江被告の行動力で、尾道に資本投下するなど活性化策が打ち出されればよかったが、こんな結果になり残念。裏切られた感じだ」と話す。「6区に立候補した当時、本人に起訴事実のような認識があったのかどうか、裁判結果を注目している」

http://mytown.asahi.com/hiroshima/news.php?k_id=35000000609040008