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2006年09月04日(月) 00時00分

『出会い系』で少女の被害増加  危険、肝に銘じて 東京新聞

 携帯電話やインターネットの「出会い系サイト」を通じた買春などで、少女が被害に遭う事件が増えている。県警のまとめでは、二〇〇六年上半期(一−六月)の摘発は百三十件で、前年同期に比べて三十一件多い。被害は中高生に集中しており、県警は「興味本位で出会い系サイトを利用して、自分を傷つけるようなことはしないでほしい」と呼びかけている。

 県警ハイテク犯罪対策センターによると、出会い系サイト絡みの摘発数百三十件の内訳は、児童買春・ポルノ禁止法違反が八十九件(前年同期比五十件増)で、少女にみだらな行為をしたときなどに適用される県青少年保護育成条例違反が四十一件(同十九件減)。

 被害者の実数は九十七人で中学生が二十一人、高校生が七十六人。最年少は、十三歳の女子中学生三人で、児童買春の被害に遭ったケースだった。

 最近は、出会い系サイトの掲示板に金額を示して援助交際を誘う文章を載せるだけで違法となるため、掲示板の管理業者が積極的に削除しているという。だが、県警によると「会える人いますか?16歳女子高生です」などと書き込み、個人間のメールを通して、売春の交渉をするケースもあり、対策は難しいという。

 少女たちが出会い系サイトを利用する動機は、家出をして生活費が必要だったり、単に高価なブランド品がほしかったりとさまざま。興味本位で利用したあげく、援助交際の相手に「裸の写真をばらまく」と脅され、県警に相談に訪れる少女もいるという。

 全国的には、出会い系サイトを介して、殺人や強姦(ごうかん)などの被害に遭うケースも少なくない。県警は「出会い系は好奇心だけで近づくと危険。サイトを見ない、書き込まないことが大切。サイトを通じて見ず知らずの男性と会うのは危険であると肝に銘じてほしい」と警告している。 (小川慎一)


<メモ> 援助交際
 若い女子学生やフリーターなどが個人で行う、管理や強制が介在しない売春のひとつ。最近では、小中高生の女子生徒ら低年齢の少女が「カラオケや食事を一緒にするだけ」と、性行為を含まない条件で契約し、デートへの金銭授受が行われるケースも多い。1996年ごろから、この言葉が流行し、出会い系サイト上では「¥」「〇」(円=援助)、「サポ」(サポートの略)などの隠語が目立つ。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/kgw/20060904/lcl_____kgw_____000.shtml