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2006年09月04日(月) 00時00分

吉野家牛丼「並」だけ復活…米国産牛、意外な人気でZAKZAK

今月は18日のみ、来月以降も限定販売

 安全に敏感な消費者が敬遠するのでは−との懸念をよそに、8月9日に米系スーパーの「コストコホールセール」が初めて米国産牛肉の販売を再開したところ、初回輸入分の全量が翌日に売り切れ。同月末に取り扱いを再開した焼き肉店「でん」でも、売り切れは時間の問題だという。

 とはいえ、実際は米国産牛肉を口にしていない人がほとんどのはず。いまだ国内大手スーパーや外食チェーンの大半が様子見のままだ。

 品薄になっている最大の要因は輸入量の少なさだ。特定危険部位を除去した生後20カ月以下の若い牛限定という条件付きのため、再開決定から1カ月強で輸入されたのは160トン。吉野家ディー・アンド・シー1社だけでピーク時には年間3万トン使っていたというから、2日で消えてしまう量にすぎない。

 吉野家も、以前のような輸入量がないことを見越して9月下旬以降、販売時間または期間を限定する方向で準備を進めていた。それでも輸入量の少なさと販売好調は想定外だったようで、当初計画していた月間1000トンの確保すら困難な状況だ。

 今月18日には1日限定、全店舗で合計100万食を販売するが、扱うのは「並盛り」のみで、価格も以前の280円から300円台後半まで値上げするとみられる。10月以降も約1週間分が売り切れれば販売を休止するという状態が続きそうだ。

 「吉野家さんが消費者に支持されるかを見てから動くつもり」と話す外食関係者もおり、“吉ギュー”が、米国産牛肉復活の試金石との見方もある。ただ、各社がこぞって取り扱いを再開すれば、牛肉の確保がさらに困難になるだけに、吉野家にとっては痛しかゆしといったところか。

ZAKZAK 2006/09/04

http://www.zakzak.co.jp/top/2006_09/t2006090422.html