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2006年09月04日(月) 00時00分

堀江「悪意に満ちた起訴」プライドかけ猛反撃開始ZAKZAK

 上空を報道ヘリが飛び、50台を超えるカメラとテレビ・ラジオのリポーターが待ちかまえる中、堀江被告は4日午前9時29分、2台のハイヤーで弁護士とともに東京地裁南門に乗り付けた。

 濃紺の2つボタンスーツにノーネクタイ。4月17日に東京拘置所を保釈されたときよりもややふっくらした感じ。髪は以前のツンツンヘアーではなく、軽くムースで上げた感じ。保釈時には青白かった顔色は、見違えるように血色がよくなっていた。堀江被告は正面を見据えたまま、4人の弁護団を従えて大股で歩き、報道陣に向かっては笑みを浮かべ小さな声で「おはようございます」と口を動かした。

 法廷ではブルーのネクタイを付けて現れた堀江被告は、約33倍の“プラチナチケット”を手に入れ、かたずをのんで見守る傍聴席の人々に目をやり、ニヤリと一瞬、笑顔をみせて着席した。

 裁判長に呼ばれ、証言台に立った堀江被告は「よろしくおねがいします」とあいさつ。手を前で組みつつも、両足の間隔をあけ、仁王立ちした堀江被告は「職業・無職」とある起訴状について「間違いありません」とはっきりと答えた。時折、首を左右にひねったり、肩をせばめたりとリラックスした素振りをみせた。

 起訴状の朗読が終わり、裁判長が「何か述べたいことはありますか」と問うと、堀江被告はいったんは「特にありません」と答えたが、弁護人に向かって右手を差し出し、「これって罪状認否じゃないですよね?」と半笑いで質問した。

 実は罪状認否だったことを知った堀江被告は「『特にありません』じゃ、おかしいですよね。犯罪を行ったり、指示したことはない。起訴状の冒頭から『ライブドアは企業を合併・買収する会社』と表現されている。非常に悪意に満ちた内容です。起訴は心外だ」と検察側に対し、挑発的な態度をみせた。


傍聴券の抽選を待つ希望者=4日午前8時50分、東京地裁 この日、事件の“本丸”の初公判とあって、61枚の傍聴券を求めて2002人が列をなし、競争率約33倍のプラチナチケットを争った。午前5時10分に一番乗りした東京都荒川区の大学生、斉藤健二さん(19)は「新しい時代の流れをつくった人なので、逮捕は残念だった。真実を明らかにしてほしい」と語った。

■漫画家、やくみつるさんの話 「沈黙の期間が長きに渡った。その間、手をこまねいていたわけではない。(裁判で)ただ頭を垂れにきたのではない。今後、巻き返していくだろうし、むしろ私はそれを期待している。スーツを着て『晴れの場』とするのは印象的。その姿には身の潔白を示したいという意志がある。(粉飾決算などの)認識があったか否かを争うより、大企業の決算をひとまとめにして黒字にする判断の如何、これのどこがいけないか、法律に楯突いた方がよいのではないか。ディベートの達人として、そっちの方が本領発揮できるだろう」

■明治大政経学部教授で経済評論家の高木勝氏の話 「無罪の主張は予想された展開。起訴事実を認めた元部下と法廷で全面対決になる。いくつか争点があるが、53億円も粉飾決算しながら、経営トップが知らないというのは常識的に通らないのではないか。また、10万人もの株主に多大な損害を出しながら、今まで一切謝罪がないのは問題。せっかくの公の場なのだから、自分の無罪ばかり主張せず、公判のどこかで反省の弁を述べないと国民も納得しない」

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ZAKZAK 2006/09/04

http://www.zakzak.co.jp/top/2006_09/t2006090427.html