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2006年09月03日(日) 23時32分

試験場ミスで失効中に検挙…「無免許」に不服、裁判に読売新聞

 大阪府警門真運転免許試験場(大阪府門真市)が、海外留学から帰国した女子大生(22)の運転免許証を誤って失効させ、その後、ミニバイクを運転した女子大生が道路交通法違反(無免許運転など)の罪で罰金の略式命令を受けていたことがわかった。

 同試験場がミスを認め、女子大生が不服を申し立てたため、大阪地裁で正式裁判になった。地裁は慎重な審理が必要として、7日に検察、弁護側双方と公訴取り消しなど今後の対応を検討する。

 同試験場などによると、女子大生は昨年8月下旬の帰国直後、留学中の同2月に有効期限が切れた免許証の再交付を受けるため、試験場を訪問した。免許証は海外留学の場合、帰国から1か月以内で有効期限切れから3年以内は再交付される特例があるのに、職員が女子大生のパスポートのコピーに気づかず、再交付せずに路上教習が必要な仮免許を与えた。

 翌9月上旬、女子大生は復学手続きを急いでいたため、大学へミニバイクで向かい、無免許運転で検挙され、大阪簡裁から罰金10万5000円の略式命令を受けた。しかし、特例に気付き、試験場に問い合わせてミスが発覚した。試験場は謝罪し、同10月に免許証を再交付した。

 女子大生は略式命令に不服を申し立てたため、今年2月から裁判が始まった。女子大生側は「試験場や検察のミスが原因」と無罪を訴え、検察側は「免許証の再交付を受けておらず、あくまでも無免許運転」と反論している。地裁は、法の解釈について法学者に鑑定を依頼するなど、裁判は異例の展開となっている。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060903i412.htm