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2006年09月01日(金) 14時41分

「振り込め」詐欺新手で1・5倍、先月都内3百件突破読売新聞

 東京都内の振り込め詐欺の被害が先月、8か月ぶりに300件を突破し、今年に入って続いていた月200件前後のペースから、1・5倍に急増したことが警視庁のまとめでわかった。

 「痴漢で捕まった」と言って示談金を要求する手口から、「会社の金を使い込んだ」と泣きついて振り込みを求める手口に変わったことが原因とみられ、1件の被害額が500万円を超えるケースも目立つ。

 このため同庁は1日から、都内在住者専用の「手口体験電話」((電)0120・30・2989)で新手のだまし文句を紹介し、注意を呼びかけることにした。

 同庁によると、今年に入って7月までに届け出のあった振り込め詐欺の被害は1523件(被害総額26億1000万円)と、月200件前後で推移。しかし先月に急増、30日の時点で302件に上った。被害が300件を超えたのは、昨年12月(339件)以来。

 だましの文句も、痴漢の示談金や借金の連帯保証金の名目で振り込みを要求する手口から、「会社の使い込み」を口実にした手口や、「株で失敗し、上司に借金を返さなければならない」などと泣きつく手口に変わり始めた。これに伴い、被害額も100万〜200万円から、500万円以上と高額化。先月は500万円以上の被害が23件、1000万円以上も3件届け出があり、1件の被害の最高額は2500万円だった。

 先月21日、足立区内の無職女性(76)が被害に遭ったケースでは、おいを名乗る男から「会社の金を使い込んだ。明日会社に監査が入り、ばれるとクビになる。ほかに頼れる人がいない」などと求められ、指示された口座に200万円を振り込むと、翌日も同じ男から「実はまだ使い込みがある」と電話が掛かってきたため、さらに300万円を追加で入金していた。

 被害者の多くは「振り込め詐欺には注意していたが、こんな手口があるとは思わなかった」と同庁に話しており、相手から何度も「実はもう少し使い込みがある」と求められ、気付くまでに十数回も振り込みを続けた被害者もいた。

 同庁は、ホームページ(http://www.keishicho.metro.tokyo.jp)でも、新たな手口を紹介している。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060901i306.htm