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2006年09月01日(金) 20時11分

大手呉服チェーン「たけうちグループ」が破産申請 元従業員が強引な手口を激白フジTV

年間売り上げ500億円以上の大手呉服チェーン「たけうちグループ」が8月31日、突然、破産申請を行った。主婦を陥れる強引な販売手法には、以前からトラブルがあり、元従業員が強引な手口を激白した。
京都に本社を置く呉服販売チェーン「たけうちグループ」の元従業員は、「買えると思ったら、骨の髄まで食べ尽くしてしまうような売り方しますので」と、その販売手法を暴露した。
8月31日、たけうちグループは、大阪地裁に破産手続きの申請を行った。
「たけうち」側破産管財人の東畠敏明弁護士は、「(たけうちの)会長からは、『お客さまと債権者に、迷惑をこれ以上おかけできないので』と」と話した。
全国に500店舗以上を展開し、年間570億円もの売り上げを誇った企業の突然の破産。
東京にある「竹内グループの」1社、「ゆうはな」の本社では、電気がついていて、人影は見えるが、まったく応答はなかった。
業界大手のまさかの破産申請に、取引先もあ然としていた。
取引していた人は「びっくりしています。全取引先でも、いきなりですから」と話した。
しかし、中には「8月20日に棚卸しだ。全部納品してくれということで、19日まで納品したんですよ。完全に詐欺だよね。完全に計画ですよね」との声も聞かれた。
実は、このたけうちグループは、以前から強引な販売手法が問題視されていた。
「着物が7枚と帯が5本、羽織が1枚です」と話すAさんは、わずか2年の間に9回、総額800万円のクレジット契約を強引に結ばされたという。
そのきっかけは、男性従業員から受けたイベントへの誘いだった。
Aさんは「お金はいいから、『じゃあ、この日に予約しておくから、行こうね』みたいなことを、無理矢理言われたりとか」と話した。
担当者に連れられ、京都観光や豪華な食事に案内されたAさんだが、こうしたイベントのあとには、必ず着物展示会に連れて行かれたという。
Aさんは「ずっと断ったりしてると、何時間もそこにいるようなことになって、どんどん話が進んで。そこにいたくないし、買って帰るしかないのかなって」と話した。
いわゆる「展示会商法」といわれる手口だが、その実態を元従業員が暴露した。
元従業員は「(展示会では)10人のうち、1人くらいは買わないで、あとはすべて買っていただいてますよね」と話した。
靴と荷物を預け、展示会場に足を踏み入れると、なかなか契約に応じない参加者に対しては、5〜6人が取り囲んで契約を迫るという。
元従業員は「たくさんの人数で取り囲みをして、褒めていったら、だんだんその気になっていくと思いますけど」と話した。
さらに、元従業員は「(契約すると)男性社員が、太鼓とか鐘を打ち鳴らして、『チャチャチャ、チャチャチャ』とかやってくるんですよ。もう連鎖反応的に、にぎやかなことを催眠商法みたいに。『買わねば』、『買わなければ、あかん』とか、そういうことになります」と話した、
Aさんは、6月に損害賠償を求め、大阪地裁に提訴した。
その後も、こうした被害相談が各地の消費者センターに相次いだため、業績が悪化し、破産に追い込まれたとみられている。
呉服過量販売対策会議の松尾善則紀弁護士は「たけうち自体が、破産をしてですね、支払い不能状態に陥りましたので、そういった形での返金を受ける、キャンセルして払った金額を、返金を受けるという解決は、極めて難しくなったと。潜在的な被害者というのは、これからどんどん出てくるんじゃないかと思われます」話した。
[ low ] [ high ] 2006/09/01 20:11 取材: 関西テレビ

http://fnn.fujitv.co.jp/headlines/CONN00096108.html