2006年09月01日(金) 18時58分

Ｃ型肝炎訴訟、厚労相が控訴の意向　原告団は反発（朝日新聞）

　汚染された血液製剤でＣ型肝炎ウイルス（ＨＣＶ）に感染したとして国と製薬会社に損害賠償を求めた「薬害Ｃ型肝炎九州訴訟」で、今年６月の大阪地裁判決より広く被害者の救済を命じた福岡地裁判決について、川崎厚生労働相は１日の閣議後の会見で、「大阪の問題で控訴しているので、そういう方向になると思う」と述べ、控訴の意向を示した。

　これに対し、九州訴訟の原告で全国原告団代表の山口美智子さんは同日、厚労省内で会見し、「信じられない。行政は国民の命と健康を守る立場なのに。判決が国の責任を認めたのだから、国民に向かって謝罪すべきだ」と抗議した。同席した鈴木利広・全国弁護団代表も「行政をチェックする司法の判断を無視するものだ」と批判した。

http://www.asahi.com/national/update/0901/TKY200609010292.html