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2006年09月01日(金) 01時15分

地震直後に「警戒宣言が発令されました」 中野区が誤報朝日新聞

 防災の日前日の31日夜、東京都中野区で、街頭にある防災行政無線のスピーカーから、東海地震の「警戒宣言」発令を告げる放送が誤って流れた。2時間半前に東京湾が震源の地震が発生し、中野区でも震度3を観測したばかりで、区役所には「どこに避難したらいいのか」などの問い合わせが約300件あった。

 区によると、放送が流れたのはJR東中野駅周辺や区北部の江古田地域。

 「ただいま内閣総理大臣から東海地震の警戒宣言が発令されました。中野区では震度5程度の揺れが予測されます。落ち着いて行動してください」。午後7時45分ごろ、19カ所に設置してある防災無線のスピーカーから、田中大輔区長の声が流れた。

 区側はこの直後、誤報に気づいたが、住民からの問い合わせに追われ、最初の訂正放送を流したのは、放送が流れてから約40分後だった。この間、警察や消防にも問い合わせが相次いだ。

 両地域で9月3日に予定している総合防災訓練の準備をしている際、事前に録音されていた音声が、職員の操作ミスで流れたらしい。区は「区民の皆様にご迷惑、ご心配をおかけし、申し訳ございませんでした」と謝罪している。

 自営業の女性(45)は放送が流れた直後、自宅から外に出た。「揺れたらすぐに逃げようと思った。でも、いつまでたってもテレビの臨時ニュースもないので、間違いなのかなと思った」。自宅にいた主婦(42)は放送に気づいて窓を開けたが、聞きとれたのは「地震」という言葉くらい。「人騒がせな。でも、もしもの時にも聞き取れないんじゃあねえ……」

http://www.asahi.com/national/update/0901/TKY200608310400.html