2006年09月01日(金) 10時26分

新潮記事にウィキペディア騒動…　楽天“厄日”株価急落（産経新聞）

　３１日は楽天の“厄日”となった。楽天ＫＣのクレジット事業譲渡に伴う１８６億円の特別損失を発表。また、週刊新潮が掲載した楽天の三木谷浩史会長兼社長に関する記事で株価も続落し、時価総額は２日間で１０００億円減少した。

　１月のライブドアショック以来、ネット関連企業の株価は大きく下落。好決算でも株価が下落している企業が多く市場関係者は、「業績よりもイメージに左右されやすい個人投資家などが反応している」と分析する。楽天もその１社だ。

　新潮に先だって週刊東洋経済も「楽天の憂鬱（ゆううつ）」という特集記事を掲載するなど、９月４日のライブドア前社長、堀江貴文被告の初公判を前に、楽天への関連記事が増えていた。

　週刊新潮の記事に対して楽天は「事実に反する一方的なもので、信用を著しく傷つけた」と厳重に抗議した。ただ、同時期に楽天証券社員が、ネット百科事典ウィキペディアで自社に不利な書き込みを削除するというネット企業にあるまじき行為も発覚し、個人株主の動揺を誘った。

【2006/09/01 東京朝刊から】

(09/01 10:26)

http://www.sankei.co.jp/news/060901/kei056.htm