2006年08月31日(木) 00時00分

成田市長定例会見　広報課「質問を控えて」（朝日新聞）

　成田市は３０日に行われた定例の市長記者会見の中で、小林攻市長が業者との癒着を指摘されている一連の問題について、質問を控えるよう報道陣に申し入れた。報道の自由への制限に当たるとの指摘に対し、小林市長は「議会で一般質問があるから」「弁護士と相談をしているから」と説明。「前回の記者会見を誇張して報道した新聞がある」とも発言した。

　会見は、９月１日開会の９月市議会定例会を前に、提出議案の説明と質疑応答を受けるもの。議案以外の質問に答える時間も設けられていた。

　議案以外の質問に移る前、堀井良一広報課長が、「一連の報道については議会で一般質問が予定されている。会見でのご質問については控えて頂くことで協力をお願いします」と集まった報道陣に申し入れた。

　これに対し、報道陣側は「発言の制限ではないか」と指摘。小林市長は「制限はしていない」「弁護士とも相談をしている」とし、「制限はしておらず、お願いしている」と述べた。

　小林市長は、過去の選挙で環境コンサルタント会社から受け取った約２千万円を訴訟の中で「裏献金」と主張し、返済にあてた業者からの貸付金を資産公開で報告していなかった問題については、１５日に開いた記者会見の中で言及していた。これについて小林市長はこの日、「誤解を招いてはいけないということで緊急に開いた。しかし、それをさらに拡大して誇張して報道した新聞があった」とした。

　１５日以降に明らかになった、同市の清掃工場の運転管理業務委託で割高な随意契約が結ばれ続けている問題や、貸付金の未記載問題に絡む資産公開の修正時期について、小林市長はこの日の会見では言及しなかった。

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