2006年08月31日(木) 12時01分

行政処分：呉服の強引契約商法、高齢女性標的　宮城の業者に県が改善指示　／秋田（毎日新聞）

　県は３０日、パートの依頼を装って高齢女性を呉服などの展示会場に連れ出し、強引に商品購入契約を結ばせたとして、呉服販売会社「服部」（本社・宮城県登米市、服部美行社長）に対し、特定商取引法に基づき業務改善を指示する行政処分を実施した。被害は県が確認しただけで８人、計１４０７万円に上り、被害者は他にも県内外に多数いるとみられる。
　県民文化政策課によると、同社の秋田営業所（大仙市大曲、熊谷芳一所長）の社員が９７年５月〜今年６月、県内の６０〜７８歳の女性８人の自宅を訪問。「お茶出しのパートをしてほしい」などとうそをついて、車でホテルなどの展示会場に連れて行き、呉服や帯などを購入するクレジット契約を結ばせた。１人当たりの被害額は２８万〜６２５万円。被害者はほとんどが１人暮らしで、判断力が低下した認知症のような女性もいるという。
　０３年から県や秋田市に被害相談が寄せられるようになり、県は今年４月以降、８人から事情を聴いていた。８月には服部社長からも事情聴取し、悪徳商法の事実を認めたという。【福永方人】

８月３１日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060831-00000073-mailo-l05