2006年08月30日(水) 08時33分

ＭＴＶがＳＮＳ参入　音楽動画など友人と共有（フジサンケイ　ビジネスアイ）

　音楽チャンネル「ＭＴＶ」を世界１７９カ国で展開する米ＭＴＶネットワークスは２９日、日本法人を完全子会社化するとともに、今秋から動画を中心にしたＳＮＳ（ソーシャル・ネットワーク・サービス）を日本で初めて本格的に開始すると発表した。
　日本法人ＭＴＶジャパンは、ケーブルテレビや衛星放送を通じてＭＴＶの番組を提供。２００１年の放送開始後、視聴者数は６３０万世帯に達している。投資会社のＨ＆Ｑアジア・パシフィックが６８％の株式を保有していたが、ＭＴＶネットワークスがすべて取得することで両社が合意した。取得価格は明らかにしていない。
　これを受けＭＴＶネットワークスは、音楽番組「ＭＴＶ」や同社が提供する子供向けアニメ番組などを無料で配信する動画配信サイト「ＦＬＵＸブロードバンド」の提供をＭＴＶジャパンを通じ、世界に先がけて日本で今秋から本格開始する予定だ。
　すでに一部サービスは提供しているが、本格サービスでは、ＭＴＶやアニメ番組、さらに個人などが投稿した動画を自分のページにリスト化し、それを友人などと共有できる動画を中心としたＳＮＳとする方針だ。サイトの広告収入のほか、楽曲の販売収入を見込んでいるほか、ＳＮＳで話題作りをすることで、ＭＴＶのテレビ放送視聴者増につなげたい考えだ。
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【用語解説】ＳＮＳ（Ｓｏｃｉａｌ　Ｎｅｔｗｏｒｋｉｎｇ　Ｓｅｒｖｉｃｅ）
　友人同士が交流を深めるとともに、友人を通じて新たな友人をつくる場ともなるネットコミュニティーサービス。その人の交友関係がひと目でわかるほか、自分のサイトを誰が閲覧したかわかる機能があることも特徴。米国では大手ポータル（玄関）サイトのグーグルやヤフーもサービスを提供している。
　総務省によると、２００６年３月末現在の日本でのＳＮＳ利用者数は、約７１６万人。これは０５年３月末時点の６・５倍にあたり、利用者が急増している。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060830-00000025-fsi-ind