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2006年08月30日(水) 00時00分

ゲーム内広告ブレークの兆し…4年後には10倍かZAKZAK

マイクロソフトも数百億円で専門代理店買収

 次世代ゲーム機「Xbox360」を展開中のマイクロソフトは今年5月、ゲーム向け広告を専門に扱う広告代理店、マッシブ(ニューヨーク)を買収して、話題になった。同社は企業とゲーム業界の間に入り、ゲームの世界に実在する商品などを登場させ、企業の宣伝活動をサポートする会社だ。

 買収金額などの詳細は公表されていないが、一部には2億〜4億ドル(約220億〜440億円)とも言われており、いかにゲーム内広告に熱い視線が注がれているかが分かる。米国で行われた調査では「特定ユーザーをターゲットにした広告展開を行いやすい」などのメリットがあるという。

 米国では、マクドナルドやナイキ、サンドイッチチェーンのSUBWAYなどがゲーム内広告としてすでに登場。中国のオンラインゲーム「天聯世紀」ではコカ・コーラのCMが登場しており、ゲーム内広告は世界的な広がりをみせている。

 現在のところ、ゲーム内広告市場は、世界で1億ドルに満たないといわれており、テレビ、新聞、ラジオやインターネット広告と比べてもかなり後れを取っている。ただ、一部予測では、2010年ごろには現在の10倍に市場が膨れ上がる可能性が指摘されている。

 『週刊ファミ通』などを発行するエンターブレイン社の浜村弘一社長は「日本でもこの先、ゲーム内広告が活発化する可能性は大きい」と指摘する。

 日本のゲームソフトで広告が出てくるものはまだ少ないが、コナミのゲーム「メタルギアソリッド3」では、大塚製薬のカロリーメイトが登場する。

 大塚製薬広報部によると、「もともとはコナミさんから、『ゲーム内でのサバイバルストーリーに登場させませんか』という話をいただいて始まった」という。

 その効果だが、「ゲームソフトを購入された方から、『面白い』などの反響が届いています。このゲーム内広告がどれだけカロリーメイトの実売に結びついたかは判断できませんが、効果は実感しています」(広報部)とか。

 また、インターネット広告大手のサイバーエージェントが9月1日、オンラインゲームのゲーム内広告を専門に扱う代理店を設立。国内でもジワジワとゲーム内広告の動きが広がっている。

 まだまだ未開の市場だが、あのビル・ゲイツ会長率いるマイクロソフトが目をつけている分野だけに、一大市場に育つ可能性はありそうだ。

ZAKZAK 2006/08/30

http://www.zakzak.co.jp/top/2006_08/t2006083010.html