2006年08月29日(火) 00時00分

成田空港に自家用機増える 景気回復追い風（朝日新聞）

　成田空港に発着するプライベート機が増えている。成田国際空港会社（ＮＡＡ）によると、０３年度に９８３機だった機数が昨年度、約２０％増の１１７８機に増えた。今年度も４月から６月までの月別実績で、昨年度をすべて上回っている。最近の景気回復を受け、ＩＴ（情報技術）関連の企業や個人のプライベート機が目立っている。

　プライベート機は、企業や個人が所有する中小型の飛行機で、数人から十数人乗り。成田から米国東海岸やロンドンまで飛べる機もある。価格は最新の機材で約４５億円といい、年間の維持費は数億円かかる。シャワーなどホテル並みの設備を備えた機もある。機内食も特注で、タクシーを成田から都内まで往復チャーターし、約１０万円の高級牛肉を買い込んだオーナーもいたという。

　ＮＡＡによると、成田空港に発着するプライベート機は０３年度９８３機、０４年度１０３１機、昨年度１１７８機と増えている。以前は欧米の企業や個人の所有の飛行機が主流だったが、最近、日本人オーナーの機も目立ってきたという。

　成田空港でプライベート機の運航支援業務をするマイナミ空港サービス（成田市）は「ここ１、２年の間、ＩＴ関連企業の若い経営者の間で、ステータスシンボルとして、自家用機を持つのが隠れたブームになっている」と話す。操縦資格を持つ日本人のオーナーもいるという。

　日本の企業や個人の機はまだ、成田空港に発着するプライベート機全体の１割未満に過ぎないと見られている。だが、同社は「景気回復や北京オリンピックを控え、プライベート機を利用、購入する企業、個人は着実に増える」と言う。

http://mytown.asahi.com/chiba/news.php?k_id=12000000608290004