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2006年08月29日(火) 22時22分

「30万円で母殺しを依頼」と長男供述 稚内の殺人朝日新聞

 北海道稚内市の病院パート職員の女性(46)が自宅で刺殺された事件で、稚内署の捜査本部に殺人容疑で逮捕された高校1年生の長男(16)が、約30万円の現金を支払う約束で、中学時代の同級生の友人(15)=殺人容疑で逮捕=に母親の殺害を依頼した、と供述していることがわかった。また、犯行の前日に友人と打ち合わせたことも供述しており、捜査本部は計画的な犯行とみて、動機などの解明を進める。

 捜査本部などによると、長男は4年前に両親が離婚し、神奈川県内から母の故郷である稚内に引っ越してきた。自分自身の境遇や、母が父をかばっていたことに対しても周囲に不満を漏らしていた。今年1月には1週間ほど家出したこともあったという。

 捜査本部のこれまでの調べでは、長男は今月、友人に殺害を依頼。具体的な計画は犯行前日に友人と話し合った、と供述している。母親を殺す依頼は文書など形に残るものではなく、口頭で伝えられたらしい。しかし、殺人報酬の現金はまだ、支払われていなかったという。

 長男は調べに対し、30万円を母親の貯金から引き出して渡そうと考えていた、と説明。友人が母親を殺す間、長男は2階の自室にいた、と供述しているという。

 殺害に使った刃物は長男が用意した可能性があると捜査本部はみている。また、1階の居間は物が散乱し、荒らされたような跡があったが、捜査本部は偽装工作とみている。

 凶器となった刃物は犯行現場から約500メートル離れた稚内港に捨てた、と長男が供述。捜査本部が捜しているが、まだ見つかっていない。

http://www.asahi.com/national/update/0829/TKY200608290267.html