2006年08月25日(金) 00時00分

「税未納は地裁ミス」海老名市国提訴へ（朝日新聞）

　　固定資産税などが納められなかったのは横浜地裁がミスをしたためだとして、海老名市の内野優市長は２４日、杉浦法相を被告代表者とし約８８５万円の支払いを求める民事訴訟を同地裁に起こす方針を明らかにした。２９日開会の市議会に提案する。

　　市によると、支払いを求めるのは同市中心部にある貸しビルの０４年９月８日から０５年９月２９日までの固定資産税と都市計画税。

　　当時のビル所有者が、家賃収入があるにもかかわらず借金の返済をしなかった。このため、債権者の訴えで横浜地裁から管理人に選任された地裁執行官が家賃収入など約１０７２万円を債権者に分配した。

　　しかし、民事執行法では、税金など必要な費用は除かなければならなかった。ミスに気づいた横浜地裁は７月、同市に対し「税を確保するには裁判を起こして頂くしかない」と説明したという。

　　同地裁総務課は「執行官が関係者から『税金は精算した』と連絡を受け、払ったものと勘違いした」と話している。

http://mytown.asahi.com/kanagawa/news.php?k_id=15000000608250002