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2006年08月19日(土) 00時00分

夫が再就職先の女性へメール読売新聞

 50代主婦。夫は勤めていた会社が倒産し、昨年小さな会社の営業所に再就職しました。40代のパート女性との2人だけの職場で、女性は感じのいい人です。

 夫は、頂き物などを度々職場に持っていくようになりました。女の勘で追及すると「2人だけなので冗談を言ったり、メールで連絡したりする。彼女のことは何とも思っていない」。でも半年後「好きなタイプだが好きではない」と言うことが微妙に変わりました。

 夫の携帯を見ると、仕事の連絡にも絵文字を使い、「○○さんが休みで寂しいなあ」というメールもありました。夫は「お互い気遣うことで、仕事の意欲もわく。社交辞令なのに、何が悪い」と怒ります。

 自分の夫が「寂しい」とか言いながら、女性にメールを送っているのが情けなくなります。私は夫を愛しています。子どもが大きくなり、夫婦でゆっくり暮らせると思っていましたが、身の置き所がありません。(秋田・Y子)

 夫のことが大好きなあなたのつらさをつづったお手紙、純粋な方なのだなあ、と感じました。結論から申し上げればご心配なく。

 会社が倒産し新しい職場に移るということは男性にとって、自分の存在証明がゆらぐ大きなストレスです。そこにいかつい男性ではなく、感じのいい女性がいたら新しい場で生活の張りが出てくるもの。楽しく仕事に出かけてくれたらいいじゃありませんか。本当にやましいことがあれば隠すものです。メールを消すことだって出来ます。夫の無防備さは、むしろあなたにちょっと焼きもちを焼いてほしいのかもしれません。

 対策を三つ。まず、夫と二人で出来る、共に楽しめることを作りましょう。運動でも散歩でも、何でも結構。共有する楽しい時間を作って下さい。第2は「あなたはメールしないで」と言うのではなく、「私つらいなあ」と自分の寂しい気持ちを伝えること。問いつめたり追いつめたりせず、ご自分の純粋な気分を話してみて下さい。第3は趣味や勉強など自分独自の世界を持つこと。自分らしさに集中して磨きをかけると気にならなくなるはずです。

 (海原 純子・心療内科医)

http://www.yomiuri.co.jp/jinsei/danjo/20060819sy31.htm