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2006年08月08日(火) 00時00分

速さを追求 ケータイのブロードバンド化読売新聞

 NTTドコモは、この夏、同社の3G(第3世代携帯電話)「FOMA(フォーマ)」を10倍近く上回る速度で受信できるデータ通信サービスを始める。モバイルインターネットの将来を、同社の辻村清行常務に聞いた。

PCとケータイの境界線があいまいに

辻村 清行  つじむら・きよゆき
NTTドコモ取締役常務執行役員
 1950年大阪府生まれ。75年東京工業大学大学院修士課程(電子物理工学専攻)修了後、日本電信電話公社入社。87年マサチューセッツ工科大学経営大学院修士課程を修了し、92年NTT移動通信網(現NTTドコモ)経営企画担当部長などを経て、2001年取締役に就任。05年6月から現職。
——現在あるFOMAと何が違うのですか。

辻村 3GのFOMAは、現在我が社では最も速い携帯電話の通信方式です。新サービスでは、そのFOMAのデータ通信を高速化する「HSDPA(ハイ・スピード・ダウンリンク・パケット・アクセス)」という技術を使い、データの受信速度を固定回線並み(毎秒最大3.6メガ・ビット。メガは100万)にまで引き上げます。毎秒最大384キロ・ビットのFOMAに比べ、ほぼ10倍です。

 まずは東京23区から始め、今年度中に全人口の7割が住む地域にまで対応範囲を拡大する予定です。サービス開始に合わせ、端末も2機種発売します。でも、利用料は現行のFOMAの料金から変えません。

——どういう特徴があるのでしょうか。

辻村 容量の大きなファイルを受信しやすくなるため、ゲームや楽曲を1曲丸ごとダウンロードできる「着うたフル」や、深夜に最長1時間程度配信される音楽番組「ミュージックチャネル」などを楽しむことができます

 ドコモ側からすると、パケット定額制サービスへの加入や、ネットワークの効率的な使用を促進できるという利点があります。利用者とコンテンツ配信事業者、ドコモの皆が恩恵を受られます。

——今回は受信回線だけですか?

辻村はい。それというのも、現在の携帯電話サービスの大半は、コンテンツをダウンロードするものだからです。

 カメラで撮影した動画などをブログ(日記風簡易ホームページ)に掲載するユーザーなどが増えれば、送信回線の高速化は今以上に求められるでしょう。そのときに向け、送信回線の速度も上げる予定です。

http://www.yomiuri.co.jp/net/interview/20060808nt05.htm