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2006年08月07日(月) 15時09分

WSJ-グーグルがMTV番組配信へ、動画広告付きで第3者サイトにダウ・ジョーンズ

ニューヨーク(ウォール・ストリート・ジャーナル)米インターネット検索大手のグーグル(Nasdaq:GOOG)は6日、広告連動型動画配信サービスで、米メディア大手バイアコム(NYSE:VIA.B)傘下で音楽専門チャンネル「MTV」を運営するMTVネットワークスと提携合意したと発表した。MTVのビデオクリップを数百ものウェブサイトに動画広告付きで配信する。この分野で今までにない画期的な企業提携となる可能性がある。

合意によると、グーグルは今月から、同社の広告ネットワークに登録しているサイトやブログの一部に、「スポンジボブ」や「ラグーナビーチ」を含む「MTV」番組のビデオクリップを配信するサービスを試験的に開始する。グーグルは現在、数千ものサイトやブログが登録しているこの広告ネットワークを利用し、広告主に代わって検索広告を配信している。同ネットワークに登録したサイトやブログの運営者らは広告のクリック数に応じて、広告収入を受け取ることが出来る。

グーグルは、MTV番組のビデオクリップを多数のサイトとブログに同時配信し、MTVサイトの視聴者を大きく上回るネットユーザーに対し、MTVのコンテンツを届けることになる。MTVのビデオクリップは動画広告付きで、これによって発生する広告収入は、バイアコム、グーグル、ビデオクリップの配信先サイトやブログの運営者の3者で分割することになる。

「当社の技術は、MTVの動画を広告と組み合わせ、これを第3者のサイト上で上映する。このようなサービスを行った企業は今までに他にない」と、グーグルのエリック・シュミット最高経営責任者(CEO)はインタビューでコメント。「うまくいけば、すべての関係者にとって大きなビジネスになるだろう」と述べた。

バイアコムは、グーグルの広告ネットワークを利用する大きな利点として、配信する番組とその配信先を指定することが出来る点を挙げた。バイアコムはMTVのメインターゲットであるティーンズやヤングアダルト向けサイト約200を配信先に指定している。これには、ゴシップサイトの「ポップシュガー」や音楽サイトの「ラップゴッドファーザー」などが含まれる。

バイアコムが指定した各サイトのユニークビジター数はおおむね月間10万−15万。それほど大きな数ではないが、累計トラフィックはかなりの数に上るとみられる。

配信されるビデオクリップは約4分間のショートバージョン。両社はこれについて、ネット利用者は通常、短めのビデオクリップを好む傾向があるとためと説明。ただ、将来的にフルバージョンを配信する可能性も排除していないとした。

合意の一環として、グーグルは「ジャッカス」や「ビーバス・アンド・バットヘッド」を含むMTVの17の番組を「グーグル・ビデオ」を通じて販売する。販売価格は1番組1.99ドル。MTV番組はアップルコンピュータ(Nasdaq:AAPL)のオンライン音楽ストア「iTunes(アイチューンズ)」でも同様の価格で販売されている。

(ダウ・ジョーンズ) - 8月7日15時9分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060807-00000023-dwj-biz