流水プール吸水口から動けず（東京新聞）

2006年08月06日(日) 00時00分

　群馬県伊勢崎市境下武士の市営境プールの流水プールで先月三十日、泳いでいた市内の小学六年の男児二人＝いずれも（１２）＝が吸水口に吸い付けられ、動けなくなるトラブルがあったことが分かった。監視員がすぐに救助したが、二人は腹や太ももに軽いけがをした。

　同県警境署は五日、事実確認のため、関係者から事情を聴いた。

　同市スポーツ振興課によると、二人は三十日午後三時四十分ごろ、流水プール側壁の浄化用吸水口（直径約二十センチ、鉄格子付き）に体を近付けて遊んでいたところ、吸水口を覆う直径一センチの穴が多数あるステンレス板（約六十センチ四方）に下半身の皮膚が吸い付き、動けなくなった。

　助けを求める二人に気付いた監視員が、吸水装置のスイッチを切り、三−四分後に救助。プールに常駐する看護師がけがの状態をみたところ、腹や太ももに内出血が確認された。

　吸水口に吸い付けられ、けがをしたトラブルは初めてという。

　プールは一九八三年にオープン。本年度から東京都に本社がある民間会社に管理を委託。当日は約十人の監視員がいたという。市は再発防止のため、その後、監視員を一人増員し、吸水口付近の監視を強化している。

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