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2006年08月04日(金) 16時25分

WSJ-グーグル、AP通信とコンテンツの使用許諾で合意ダウ・ジョーンズ

ニューヨーク(ウォール・ストリート・ジャーナル)米インターネット検索大手のグーグル(Nasdaq:GOOG)は、AP通信のコンテンツ(情報の内容)をライセンス使用することで合意した。伝統的メディアが勝利を収めた格好だ。コンテンツは、グーグルのニュースサイト「グーグル・ニュース」を補完する新たなサービスの一部に利用する見込み。

合意は数カ月前に成立していたが、明らかになったのは今週2日だった。AP通信の記事から選択したコンテンツを対象とし、これらのコンテンツをグーグルのサイトに掲載するとみられる。グーグルは、新サービスの掲載場所を明確に示していない。

グーグルや同業ヤフー(Nasdaq:YHOO)のようなインターネット上の「情報集約者」に広告収入を奪われた報道機関にとって、この合意は意味を持ちそうだ。グーグルはこれまで、見出しや数行の文章の利用は著作権侵害行為には当たらないと主張し、グーグル・ニュースへのコンテンツ掲載に料金を支払っていない。

同社は、AP通信との個別のライセンス合意はグーグル・ニュースに影響を及ぼさないと強調した。今回の合意は、AP通信によるコンテンツ料支払い要請に応じるとともに、グーグルがニュースサイトのコンテンツを「公正に使用」しているという姿勢を示すのが狙いとみられる。

AP通信のジェーン・シーグレーブ副社長(ニューメディア市場担当)は「ウェブ上の巨大な新興勢力の多くは、コンテンツ制作に費用をかけていない。だが、われわれ伝統的メディアはそのことに全力を傾けている。ビジネスモデルを適正に構築できれば、強力な提携関係になるだろう」とコメントした。

グーグル・ニュースは、サイトに集めたニュースコンテンツを無償提供し、報道各社のウェブサイトの記事にリンクを張っている。協議に詳しい関係者は、両社はグーグル・ニュースが報道機関の著作権を侵害しているかどうかに関しては意見が対立しているものの、フランスのAFP通信とグーグルの間で進行しているような法廷闘争は回避することを望んでいる、と語った。

グーグルは他の報道機関とも、現在掲載しているコンテンツと保管してあるコンテンツの使用について協議しているという。交渉の進ちょく状況は明らかにされていない。

グーグルの広報担当者、ソーニャ・ボラルフ氏は声明で「当社は、コンテンツ提供者や発行元が品質の高い情報を継続的に制作できるよう、正当な対価を受けるべきであるとの信念を持ち続けている」と述べ、「ユーザーが必要な情報を見つける手助けをする新しい方法を常に模索している。AP通信との合意はその1例だ」とした。
(ダウ・ジョーンズ) - 8月4日16時25分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060804-00000029-dwj-biz