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2006年08月03日(木) 14時14分

DJ-グーグルと衛星ラジオのXMサテライト、広告配信で提携ダウ・ジョーンズ

ニューヨーク(ダウ・ジョーンズ)米グーグル(Nasdaq:GOOG)と衛星ラジオ局大手のXMサテライト・ラジオ・ホールディングス(Nasdaq:XMSR)は2日、広告主がXMの音楽以外のチャンネルで自動的にスポット広告を流せるようにする契約を交わしたことを明らかにした。

XMはグーグルと提携することで、広告事業に多額の運営費をかけずにグーグルの広告主へのアクセスが得られるようになる。

XMのスコット・カーネディー上級副社長(営業・マーケティング担当)は「当社はグーグルの幅広い広告基盤を活用した、新しい収益源を開拓する機会に期待している」と述べた。

XMは広告事業の売上高の内訳を明らかにしなかったものの、市場は同事業を有望な成長分野とみている。同社は音楽以外の約100チャンネルで限られた広告を放送している。XMのナサニエル・ブラウン広報担当者によると、そうしたチャンネルの広告量は、地上波ラジオのおおむね半分。

XMが7月27日発表した4−6月期決算は前年同期比で赤字幅が拡大した。また、2006年末時点の会員数見通しを5月に続いて再び下方修正した。

グーグルは1月、広告事業の範囲をインターネットから伝統的なメディアである新聞、テレビ、ラジオなどに拡大する努力の一環として、ラジオ広告会社ディーマーク・ブロードキャスティングを買収した。ディーマークは、広告主とラジオ局を結ぶ自動化されたプラットホームを提供している。オンライン広告は急成長しているが、広告市場全体に占める割合は依然小さい。グーグルにとって今回のXMとの提携は、衛星ラジオ進出の第1歩となった。

UBSのアナリスト、ベン・シャクター氏は、顧客あてのメモで、XMとの提携を「明るい材料」としたものの、短期的にはグーグルの業績への影響はほとんどない、との見方を示した。ラジオ広告は成長の余地と収入源多様化の可能性を広げるが、効果がはっきり表れるかどうかは「不透明」だと指摘。その上で「全体として、グーグルのラジオ広告参入についての受け止め方はまちまちだ」と述べた。
(ダウ・ジョーンズ) - 8月3日14時14分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060803-00000022-dwj-biz