2006年07月28日(金) 14時18分

裁判員に先鞭「惜しい」　矢口氏告別式へ元法相ら（共同通信）

　元最高裁長官の矢口洪一氏の葬儀に訪れた弔問客＝２８日午前、東京都新宿区の千日谷会堂 　 　２５日に８６歳で死去した元最高裁長官の矢口洪一氏の告別式が２８日、東京都新宿区の千日谷会堂で営まれ、町田顕最高裁長官や森山真弓元法相、原田明夫元検事総長ら約３００人が参列した。司法への国民参加を唱え、裁判員制度に先鞭（せんべん）をつけながら、同制度導入を見ずに亡くなった矢口さんをしのんだ。
　告別式では、小泉純一郎首相や河野洋平衆院議長らの弔電が読み上げられた。元裁判官の江田五月参院議員は司法修習当時、矢口氏が教官。「司法に国民が参加する方向を示された。惜しい人を亡くした」と話した。
　矢口氏は１９４８年に判事補となり、最高裁事務総長、東京高裁長官、最高裁判事などを経て８５年１１月に第１１代最高裁長官に就任。９０年２月の定年退官まで務めた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060728-00000084-kyodo-soci