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2006年07月21日(金) 08時07分

WSJ-グーグル4−6月期は利益倍増、市場予想上回るダウ・ジョーンズ

ニューヨーク(ウォール・ストリート・ジャーナル)米インターネット検索大手のグーグル(Nasdaq:GOOG)が20日発表した4−6月期決算は、77%の増収となり、純利益は倍増した。より多くの広告主が、伝統的なメディアからインターネットへ広告支出をシフトするようになる中で、グーグルが市場シェアを拡大し、コストを抑制できていることを示す決算となった。

発表を受け、グーグルの株価は時間外取引で上昇している。決算発表後に株価が急落したライバルのヤフー(Nasdaq:YHOO)とは対照的だ。

グーグルは過去数カ月間、ウォール街の過大な期待を応えようとしながら、その野心的な事業拡大計画を推進するために必要な支出を増やすといった、バランスをとることが難しい戦略を進めてきた。ウォール街やシリコンバレー企業の関係者は、グーグルが企業として成熟期を迎える兆しを探っているが、それはまだみられないようだ。

パイパー・ジャフレーのアナリスト、サファ・ラシュチー氏は「今回の決算は、われわれがグーグルに期待できるもので最善のものだった」と述べた。コスト抑制に成功しているだけではなく、ヤフーやマイクロソフト(Nasdaq:MSFT)からシェアを奪っているもようだ、と同氏は指摘した。

グーグルのエリック・シュミット最高経営責任者(CEO)は「季節的に事業が鈍化する四半期にもかかわらず、このような強い数字を達成できたことにわれわれは極めて満足している」とコメントした。

グーグルの4−6月期決算は、「一般に認められた会計原則(GAAP)」ベースの純利益が7億2110万ドル(前年同期は3億4280万ドル)、1株利益は2.33ドル(同1.19ドル)となった。株式報酬費用やその他の特別項目を除いた非GAAPベースの1株利益は2.49ドルと、調査会社トムソン・ファースト・コールが集計したアナリスト平均予想の2.22ドルを上回った。

売上高は24億6000万ドル(同13億8000万ドル)。提携パートナーに支払うトラフィック獲得費用(TAC)を除いた売上高は16億7000万ドルと、アナリスト平均予想の16億4500万ドルを上回った。

決算はナスダックの取引終了後に発表された。グーグルの通常取引終値は前日比11.88ドル(2.98%)安の387.12ドル。その後の時間外取引では上げに転じ、392.44ドルで取引されている。

世界のネット検索市場で、グーグルはヤフーとマイクロソフトを引き続き引き離している。投資調査会社マジェスティック・リサーチによると、ネット検索でグーグルの米国市場シェアは4−5月に約48%に上昇。これに対し、ヤフーは1−3月期と比べ横ばいの31%、マイクロソフトは14%に低下した。

グーグルの原価・費用は4−6月期に81%増加し、16億4000万ドルとなった。設備投資は6億9900万ドルで、このうちの3億1900万ドルは不動産購入に関連するもの。同社は、今年の設備投資の増加率は、売り上げ伸び率を「大きく上回る」見込みとしている。

(ダウ・ジョーンズ) - 7月21日8時7分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060721-00000009-dwj-biz