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2006年07月17日(月) 18時32分

帯広でも2人死亡 パロマ製湯沸かし器朝日新聞

 パロマ工業(本社・名古屋市)製のガス瞬間湯沸かし器で一酸化炭素中毒が起き死亡事故が相次いだ問題で、経済産業省が把握しているほかに、北海道帯広市で90年に2人が死亡する事故があったことがわかった。この事故は、湯沸かし器内部の配線が組み替えられていて、排気ファンが停止した場合、ガス供給を自動的に遮断する安全装置が働かなかったことが原因とされる。

 事故は90年12月11日、帯広市のアパートで発生。1階に住む女性店員(当時20)が自室の浴槽内で、真上の部屋では男性会社員(当時27)が脱衣所で、それぞれ一酸化炭素中毒が原因で死亡した。

 北海道警の調べでは、女性店員の部屋のパロマ製湯沸かし器は、強制排気用の電源コードが差し込まれていなかったうえ、コントロールボックスの回路の配線が組み替えられていたため、安全装置が作動しなかったという。関係者によると、機種は、経産省が事故が起きたとしてパロマ工業に点検を指示したPH—101Fだった。

 事故当日に当直で現場で調査にあたった帯広ガス社員(54)は「ガス漏れはなく、排気のトラブルが原因ではないかと推測した。当時、不正改造の情報は伝わっておらず、改造されているとは気づかなかった」と話している。

 一方、パロマ工業総務部は17日、朝日新聞の取材に「事故については把握しており、改造の事実も確認済み」と答えた。

http://www.asahi.com/national/update/0717/TKY200607170521.html