2006年06月09日(金) 16時01分
シンドラー社エレベーター:県内でもドア不具合 /宮崎(毎日新聞)
◇県工技センターで“閉じ込め”
男子高校生が挟まれて死亡した東京都内のマンションと同じ「シンドラーエレベータ」社製のエレベーターに関して、県などの調査で新たに6台が確認され、県内に計15台となった。トラブルも明らかになった。【中尾祐児、甲斐喜雄】
01年2月、宮崎市佐土原町の県工業技術センターで、女性臨時職員が閉じ込められるトラブルが起きていたことが分かった。同センターは「修理後は正常に作動しており、取り換えなどは考えていない」という。
同センター管理課によると、2台のエレベーターのうち6階建て棟のエレベーターの1階ドアが開かなくなった。閉じ込められた女性に、けがはなかった。当時、同社は「ドアを開閉するベルトと接合部分が外れた」と説明したという。
このエレベーターでは昨年と今年2月の2回、金属が擦れ合う音がして修理した。池田昭二・管理課長は「いずれも部品の不具合で構造上の欠陥ではないと認識している」と話した。
同社は「(東京都のマンションとは)型式が違う」としているが、センターは当面、使用を中止し、定期検査を前倒しして10日に実施する。
◇ ◇
県日向土木事務所は8日、日向市財光寺の県営川路団地E棟(8階建て)のシンドラー社製のエレベーターの臨時点検を行った。代理店の担当者2人が、屋上の機械室で、巻き上げ機のワイヤーを止めるディスクブレーキの効き具合いや各階のドアスイッチの動きなど12項目を約1時間半かけて点検した。
担当者は「(点検では)異常はなかった」と話した。ただ、担当者は、行き先ボタンを押した後、ボタンが戻らなくなり一時停止するトラブルが、5月に起きていたことを明らかにした。
6月9日朝刊
(毎日新聞) - 6月9日16時1分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060609-00000192-mailo-l45