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2006年06月09日(金) 13時02分

シンドラー社エレベーター:エコパでトラブル 3件、扉開いたまま動かず /静岡毎日新聞

 東京都内で高校生の死亡事故が起きたシンドラーエレベータ(東京都江東区)製のエレベーター7基がある袋井市の小笠山総合運動公園・エコパで今年、3件のトラブルがあったことが8日、分かった。エコパスタジアムでは12日から、サッカー・ワールドカップ(W杯)日本戦を大型スクリーンで観戦するイベントを予定。管理する県サッカー協会グループは緊急点検を行なった。
 同協会によると、3件中1件は今月4日午後5時ごろ、スタジアム内の2号機(地下1階〜地上3階)で発生。1階扉が開いたまま動かなくなったという。同日はイベントがあったが2号機は招待者専用で一般客の利用はなかった。
 7基は同市内の同社工場が管理。修理したが二重扉のうち外扉にへこみがあり、同社は「大型荷物を運搬した際などに扉が変形したためらしい」と説明したという。
 エコパ内にはスタジアムに5基、アリーナ(体育館)に2基の同社製エレベーターがある。今年はほかにも移動用かご内の身障者用指示パネルの不具合など2件の故障が起きている。エコパでは01年の開業以来、1年に数件のトラブルがあったといい、月1回、同社が点検している。
 エレベーターの管理責任者(58)は「エコパは油圧式タイプで死亡事故が起きたのとは構造が違うと聞いている。しかし大勢が使う施設なので安全には十分配慮したい」と語った。
 ◇浜松市の3基も
 一方、浜松市も8日、6公共施設で使われている同社製エレベーター11基中3基で人が閉じこめられるなどのトラブルがあったことを明らかにした。市によると、トラブルがあったのは同市成子町の福祉交流センターとJR浜松駅前広場にあるエレベーターの計3基。04〜06年に6件発生した。
 84年に設置した福祉交流センターの2基では「4階に停止したまま扉が開閉を繰り返し、使用不能」が1回(05年12月)、「2階に停止したまま扉が開かず使用不能」が1回(06年1月)。また03年に設置したJR浜松駅前広場のエレベーター1基では、「扉が閉じたまま動かない」が3カ月に3回(04年8〜10月)あり、3回とも中に1人が閉じ込められた。「扉が開いたまま停止」も1回(04年9月)あった。
 異常のないものも含め、いずれも市が同社にメンテナンスを委託し、月に1度作動状況やベルトのゆるみなどを点検しているという。
 一方、民間の同社製エレベーターは市内152施設に168基あることが分かった。過去に不具合がなかったか使用者に調査票を送付し、トラブルの報告があった場合、現地で調べるなど対応するという。
 ◇袋井市では4件
 袋井市も8日、7公共施設で同社製エレベーターが使われ、過去1年間に4施設4件のトラブルがあったと発表した。いずれも扉の開閉不良。
 同市によると、市立袋井病院で4月に起きたほか市役所浅羽支所(2月)、市総合センター(昨年6月)、市立袋井図書館(昨年5月)。総合センターの油圧式以外は3件とも巻き上げ式エレベーターだった。【舟津進、望月和美】

6月9日朝刊
(毎日新聞) - 6月9日13時2分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060609-00000068-mailo-l22