2006年06月05日(月) 12時57分

豪憲君の小学校、一夜明けても不安隠せず車の登校（読売新聞）

　秋田県藤里町立藤里小１年米山豪憲（ごうけん）君（７）が殺害、遺棄された事件で、同じ団地に住む畠山鈴香容疑者（３３）が死体遺棄容疑で逮捕されてから一夜が明けた。

　同小学校では５日朝も登校時の警戒態勢が続き、児童を送り届ける保護者らの車が玄関前に列を作った。豪憲君が殺害された経緯は依然わかっておらず、保護者らは「まだ、安心できない」と不安を隠せずにいる。

　同小は、豪憲君の殺害事件後、保護者の車での登下校を原則とし、交通指導員らが通学路をパトロールしてきた。

　この日も、児童たちは交通指導員のほか教職員、町教委職員ら６〜７人が見守る中、午前７時ごろから保護者の車で次々と登校。

　出迎える教職員に「おはようございます」とあいさつしながら校舎へむかった。周辺には車の列ができ、徒歩で通学する児童はほとんどいなかった。

　事件以降、ほぼ連日、子供たちを出迎えている交通指導員の男性（４０）は、「子供だけでなく、保護者や我々にも笑顔が戻った。ただ、事件の全容が解明されたわけではない。まだ安心は出来ない。今後も警戒を続ける」と話していた。

　一方、町教委は５日、通学路の安全確保についての協議を始めた。

http://www.yomiuri.co.jp/feature/fe6300/news/20060605i505.htm