2006年05月31日(水) 22時09分

「国民健康保険庁」名乗り不審はがき　２６道府県（朝日新聞）

　「国民健康保険庁」という実在しない組織名の督促はがきが届いたという相談が、各地の自治体に寄せられている。「年金未納期間がある」などとし、記載の電話番号に連絡しないと保険証が無効になる、との内容だ。厚労省国民健康保険課によると、３０日までに２６道府県で計９４件の報告があった。朝日新聞社が九州・山口・沖縄各県に問い合わせたところ、３１日夕現在で５０件の届け出があった。

　はがきには、東京都内の電話番号と実在しない住所が書かれているが、振込先の口座などは書かれていない。だが、報告を受けた佐賀県国民健康保険課の職員が名前を明かさず電話したところ、若い男の声で「国民年金の未納がある。６カ月分の７万８０００円を振り込んでください」と言われた。厚労省によると、実際に現金を振り込むなどの被害の報告はないという。

http://www.asahi.com/national/update/0531/SEB200605310004.html