2006年05月30日(火) 00時00分

フィッシング １４歳を書類送検 （東京新聞）

　インターネット上でのゲーム運営会社の偽ホームページ（ＨＰ）に会員を誘導し、個人情報を盗むフィッシング行為をしたとして、警視庁ハイテク犯罪対策総合センターと池袋署は三十日、不正アクセス禁止法違反と著作権法違反の疑いで、名古屋市の中学三年生の少年（１４）を書類送検した。

　フィッシング行為での未成年者の立件は、全国で初めて。

　調べでは、少年は二月二十五日から三月十九日の間、ネット上の対戦ゲームを運営する「ＮＨＮ　Ｊａｐａｎ」（東京都渋谷区）の会員間のメールシステムを悪用。同社スタッフを装い「ゲーム内で違反行為をした。反省文を記載すれば罰則は削除する」などと書いたメールを会員に送信し、少年が作成した偽ＨＰにアクセスさせて、会員九十四人の名前、ＩＤ、パスワードを盗むなどした疑い。

　少年は盗んだ個人情報で同社のページに不正アクセスし、キャラクターのアイテムを入手。さらに「ＩＤを返してほしければ胸の写真を送れ」などと脅迫まがいのメールを女性会員に送り、十数人分のわいせつ画像を手にしていたという。

　少年は会員情報から類推し、女性を中心にメールを送信しており、被害にあった会員のうち九十二人が女性で、うち七十二人が小中学生だった。

　調べに少年は「最初はアイテムを欲しくて始めたが、だんだんエスカレートした。警察に摘発されて初めて、やったことの重大性に気付いた」と供述しているという。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20060530/eve_____sya_____002.shtml