悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2006年05月27日(土) 17時01分

生駒の高専生衝突死:地裁判決 「裁判長自身走って」 「高速走行」遺族疑問 /奈良毎日新聞

 ◇事故から6年、今後も追及
 生駒市で00年5月、バイクで登校中の奈良工業高専生、児島健仁さん(当時18歳)が死亡した交通事故の判決。衝突した運送会社のトラック運転手(42)に無罪を言い渡した奈良地裁に対し、遺族らは「6年間真相を求め続け、まだ時間をかけねばならないのか」と怒りをあらわにした。【高瀬浩平、青木絵美】
 「被告人は無罪」。奥田哲也裁判長のやや上ずった声が第101号法廷に響いた。70席がほぼ満員となった傍聴席にいた遺族や支援者らは肩を落とした。母早苗さん(55)は傍聴席の最前列で判決文の朗読をじっと聴き入った。
 判決後に早苗さんは、涙で言葉を詰まらせながら「愚かな判断を裁判所がしないよう、『健君がんばろうね』と報告したい」と話した。
 事故では、健仁さんの同級生らが、真相を究明しようと、現場となった見通しの悪いカーブを独自検証。バイク速度は時速23キロと算定した。
 しかし判決で、バイク速度は時速46キロとされた。会見した早苗さんは「狭いカーブを46キロの高速で走ることがどんなにおかしいことか」と繰り返し批判、「裁判長自身で走ってみてほしい」と訴えた。そして、直接控訴できない被害者遺族の無力感も表し、「検察には意見を伝えたい」と控訴を求めていく姿勢を示した。

5月27日朝刊
(毎日新聞) - 5月27日17時1分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060527-00000266-mailo-l29