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2006年05月25日(木) 23時53分

05年度の労働紛争相談、過去最多の17万6千件朝日新聞

 解雇や賃金カットなど05年度に全国の労働局に寄せられた労働紛争の相談が、前年度比10.2%増の17万6429件で、過去最多となったことが25日、厚生労働省のまとめでわかった。特に派遣や契約社員からの相談が増え、景気回復の一方、非正社員を中心とした雇用環境の改善の遅れが浮き彫りになった。

 内訳は、「解雇」が26.1%で前年度に続き最も多く、次いで、賃金カットなどの「労働条件の引き下げ」が14.0%、「いじめ・嫌がらせ」が8.9%、「退職勧奨」が7.2%だった。

 就業形態別では、正社員が51.0%と約半数を占めたが、02年度より2.6ポイント減。逆に非正社員が増え、特に派遣・契約社員は02年度の6672件から05年度は2万件に迫る勢いで、全体に占める割合も6.5%から11.3%に倍増した。

 労働局長の助言や指導を求めたのは計6369件で、前年度比20.5%増。会社の規模別では、10〜49人が32.5%、10人未満が23.9%と50人未満で過半数を占めた。

 労働者個人と会社の間に労働局が入り、話し合いでトラブルの解決を促す「個別紛争解決制度」が01年10月にスタートしてから、相談は右肩上がりで増えている。

http://www.asahi.com/life/update/0525/007.html