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2006年05月25日(木) 00時00分

被告側、争う構え 独協医大病院訴訟 東京新聞

 適切ながん治療を怠り、妻の死期を早めたとして、日光市の男性が独協医大病院を相手に、約二千五百万円の損害賠償を求めた訴訟の第一回口頭弁論が二十四日、宇都宮地裁(柴田秀裁判長)であった。被告側は請求棄却を求める答弁書を提出、全面的に争う姿勢を見せた。

 柴田裁判長は弁論で、原告側に対し、被告にあったとする過失の内容を、より具体的にするよう求めた。

 訴えによると、男性の妻=当時(72)=は二〇〇二年ごろから胸や背中に痛みを訴え、〇三年から同病院に通院。担当医師は肺がんと診断し、放射線治療などを続けたが病状は回復しなかった。同年十二月からは副作用の予見される抗がん剤を投与。数日後には妻の呼吸状態に変動が生じ、副作用が疑われたが投与を続け、妻は〇四年一月死亡した。

 男性側は「病院と医師の行為は、少なくとも妻の死期を早めた」と主張している。 (杉藤貴浩)


http://www.tokyo-np.co.jp/00/tcg/20060525/lcl_____tcg_____003.shtml