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2006年05月22日(月) 03時07分

「米国人は悪魔でなかった」脱北6人、亡命の心境語る読売新聞

 【ワシントン=坂元隆】米国に今月亡命した北朝鮮の脱出住民(脱北者)6人が、ワシントンで読売新聞と会見し、「(北朝鮮で)悪魔だと教えられてきた米国人は、本当は親切だ」「もう、逃げ隠れしなくて済む」など、現在の心境を明らかにした。

 6人は、米国で2004年に施行された北朝鮮人権法に沿った初の亡命認定者。全員で報道機関と会見するのは初めて。

 男性2人と女性4人で、20〜30歳代。いずれも北朝鮮の金正日政権の抑圧や食糧難を逃れて中国に密入国。ほとんどが北朝鮮または中国の拘置施設の収容経験がある。女性は中国で人身売買や性的虐待の被害を受けたという。

 会見は、北朝鮮に残した家族の安全のため匿名で行われた。最年長の女性(36)は「金正日政権が崩壊しない限り、夫や娘には会えない」と語り、日朝交渉の行方をにらんで、「日本は金正日に金を払わないでほしい」と訴えた。

 ほかの脱北者からも口々に、「国民を飢えさせている金正日政権は許せない」と、金正日政権の人権弾圧を糾弾する声が上がった。

米政権は今後も同法に基づき、脱北者を積極的に受け入れる方針だ。

http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20060522i201.htm