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2006年05月21日(日) 15時15分

ICカードで既存エレベーター防犯 中古マンション向け朝日新聞

 日立製作所は、古いマンション向けに、ICカードで入居者以外のエレベーターの利用を制限できるシステムを売り出した。三菱電機も同様のシステムの販売を検討する構え。防犯意識の高まりを背景に、今後、新築に比べて遅れている既存マンションの防犯対策の強化策が注目されそうだ。

ICカードの個人認証を導入したエレベーター=日立製作所提供

 新しいマンションではあらかじめ監視カメラが備えられたり、集合玄関がオートロックになったりしている。エレベーターの利用制限などの導入も進んでいる。

 これに対し、日立のサービスは、既存のエレベーターに利用制限の機能を付け加える。入居者専用のICカードを読み取り端末にかざさないとドアが開かない仕組み。集合玄関のオートロックがない既存マンションでも、エレベーターを玄関に見立てて利用制限システムを導入すれば、不審者の侵入を防ぎやすい。訪問客が来た場合は、入居者が電話回線を通じて遠隔操作し、エレベーターのドアを開ける。

 既存マンションのエレベーターへの導入費用は150万円前後。工期は1週間前後で、1日当たり2時間ほどエレベーターを止めるだけで済むという。システムを導入しても階段から侵入される危険性は残るが、日立は「エレベーターにハイテクの防犯装置があれば、犯罪の抑止力になる」と期待している。

 三菱電機は、17年前後とされるエレベーターの更新時期を狙い、ICカードや指紋の認証機能などがついた防犯エレベーターの売り込みなどを検討している。同社は「既存マンションでも防犯対策が間違いなくトレンドになる」(担当者)と話している。

http://www.asahi.com/business/update/0521/004.html