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2006年05月19日(金) 19時34分

「成婚者数」を水増し 結婚情報サービスに初の排除命令朝日新聞

 「オーネット」や「サンマリエ」の名で会員制結婚情報サービスを運営する大手2社が、実際には会員以外の相手と結婚したのに「成婚者数」に数えて広告するなどしたのは景品表示法違反(優良誤認)にあたるとして、公正取引委員会は19日、2社に排除命令を出した。結婚情報サービスに対する排除命令は初めてという。

 命令を受けたのはオーネットの「オーエムエムジー」(大阪市)と、サンマリエの「サンマークライフクリエーション」(東京都)。

 公取委の調べでは、オー社は昨年、新聞や雑誌広告で「13万人ものしあわせの声」などと宣伝。「成婚退会者数」を延べ13万3076人とした。しかし、実際は会員同士で結婚したのは6万5238人で、残りは会員以外の相手とほかの方法で知り合っていた。

 サン社も「05年1〜9月実績」の成婚者数を3478人としたが、会員同士の結婚や婚約を理由に退会した人は947人だけで、ほかは会員同士の単なる交際や会員外の結婚・婚約だった。

 同社はさらに、実際の会員は2万538人なのに、同社が運営する別のサービスの会員を加え、3万8015人と水増ししていたという。

  公取委によると、結婚情報サービス業は成長傾向にあり、市場規模は年間300億円。会員は約30万人。約3000業者のうちオー社とサン社は売り上げでそれぞれ1位と3位という。

 オー社は「今年4月から適切な表示をしている。消費者に迷惑をかけたことをおわびする」とコメント。サン社は「指摘を真摯(しんし)に受け止める」とし、役員の減俸や降格の処分を発表。両社とも排除命令に応諾する意向という。

http://www.asahi.com/national/update/0519/TKY200605190291.html