悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2006年05月13日(土) 00時00分

夫の不倫責めた私も同じ過ち読売新聞

 40代主婦。数年前に、夫が私の親友と浮気したことがわかりました。付き合っている間、親友は私とそれまで通りに接していて、とてもショックでした。

 夫は私に謝り、そのときはそれでおさまりました。

 私は気分を変えようと思い、あるサークルに入りました。そこで、同年代の男性と親しくなり、一緒にお茶を飲みに行ったり、昼食を食べたりするようになりました。そしてそのうち彼と、深い関係になってしまったのです。

 「もう二度と過ちはしない」という夫の言葉が頭をよぎりました。「自分は何をしているのだろう」。1年前にサークルはやめました。

 しかし最近、彼から連絡があり、会ってはいけないと思いつつ、会ってしまいました。その後、彼は私の言うことは聞いてくれず、体を求めるときだけ、連絡するようになってきました。彼にとって私は何だったんだろうと悲しくなります。夫のことも考え、自分を責める毎日です。(東京・S子)

 割り切ろうと思っても割り切れないのが男女の仲です。が、人と人との関係はいつだってフィフティー・フィフティー、と思い切れていると、気持ちの整理がつきやすいかもしれませんね。そうすれば、「彼にとって自分は何だったのだろう」ではなく、「自分にとって彼は何だったのだろう」と、考えることもでき、関係の別の面が見えてくると思います。

 ともあれ、夫の不倫、妻の不倫、それがあってなお、離婚をする気がないのなら、ここは気持ちを新たにして夫とやっていく決意をするしかありません。その決意があいまいだと、彼との関係もひきずるばかり。

 人生はなんでもあり、と体験してしまったあなたです。彼との関係を忘れるには、夫とやり直して、その仲を以前よりずっと心地よいものにするしか道はないのだと、すでに気づいておられると思います。

 自分を幸せにするのは、夫でも彼でもなく、自分自身だというところに、きっちり軸足をおいて、もう一度、今後の生き方を考えてみられてはどうでしょう。

 (久田 恵・作 家)

http://www.yomiuri.co.jp/jinsei/danjo/20060513sy31.htm