2006年05月08日(月) 00時00分

リッチランド５００億円集め投資には回さず（ZAKZAK）

　「半年で預かり金が倍になる」とうたって違法に資金を集めていたとして、出資法違反容疑で警視庁に家宅捜索された健康食品会社「リッチランド」（東京都北区、佐伯万寿夫代表）が、全国の会員から集めた資金が約５００億円にものぼり、会員に説明した投資事業にほとんど投資していなかった疑いが強いことが、同庁生活経済課の８日までの調べでわかった。同課は特捜本部を設置し、同社幹部らについて詐欺容疑での立件を目指し、本格捜査に乗り出す。

　同社は数万円の価値しかないロイヤルゼリーや化粧品などを会員に販売、その代金の名目で１口５０万円以上の出資金を集めていたとして、昨年６月、家宅捜索を受けた。

　その後の調べで、同社は全国のホテルなどで「説明会」を開いたり、マルチ商法の手法で会員を獲得。「財宝を積んだ船を引き揚げる事業に投資する」「ロシアの不動産事業に投資する」などと説明し、「１口６０万円か１５０万円払うと半年で倍になる」と出資金を集めていた事が判明。その額は平成１１年１１月から約６年間で、全国各地の１万人から約５００億円にのぼっていた。

ZAKZAK 2006/05/08

http://www.zakzak.co.jp/top/2006_05/t2006050815.html