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2006年05月08日(月) 02時58分

貸金業狙い新手詐欺 協会かたり代金引換郵便を悪用産経新聞

都内の業者30社超被害
 東京都貸金業協会の名前をかたり、代金引換郵便制度を悪用した郵便物が都内の貸金業者に送りつけられていることが七日、東京都の調査で分かった。同制度は指定された代金と引き換えに配達された郵便や商品を受け取ることができる制度で、これまでに三十社以上の業者が被害に遭った。犯行に関与したとみられる男の一人が逮捕されたが、都などでは組織的な犯行の疑いもあるとみて、警視庁や貸金協会と連携を強めている。
 都などによると、四月二十一日に東京都中野区にある中野郵便局から代金引換ラベルの印刷に関し、都貸金業協会に問い合わせがあったことで犯行が発覚した。
 配達された代金引換郵便は計八百三十七通。差出人は都貸金業協会名で、あて先は都内の貸金業者がほとんど。封筒の中身は都のホームページからダウンロードした個人情報に関する関係規則と、データの入っていないフロッピーディスク一枚。代金は三万円で、指定の口座に振り込むように指示していた。
 これまでの調査では、三十二業者が現金を指定口座に振り込む被害が判明。名前をかたられた協会には二百件以上の問い合わせが殺到した。同協会は普段から都内の貸金業者の保護や指導にあたっていることから、「差出人名が協会になっていることで、重要書類と思い込んで現金を支払ったようだ」(関係者)という。
 都や同協会では警視庁に相談し、関係先に対し注意を喚起していたところ、四月二十五日に台東区内の郵便局で、不正カードを用いて口座振替金を引き下ろそうとした無職の男(27)を蔵前署員が窃盗未遂の現行犯で逮捕した。現在、同署で代金引換詐欺事件の関連を追及するとともに、背後関係を調べている。
 今年一月には実在する「都貸金業対策課」の名前をかたって融資申込者を安心させる手口の「貸します詐欺」の横行も発覚したばかり。都幹部は「公的機関の名をかたる詐欺の手口は多様化しており、不審なことがあったらすぐに相談してほしい」と呼び掛けている。
(産経新聞) - 5月8日2時58分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060508-00000016-san-soci