悪のニュース記事

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2006年05月07日(日) 00時00分

元妻に未練たらたらの彼読売新聞

 50代女性。彼の家で暮らして2年がたちます。彼も私も離婚歴があります。彼に子どもはなく、私の子どもは「お母さんの人生だから」と反対はしていません。

 彼は温厚で、仕事もまじめにし、読書家でもあります。そんな彼に、年がいもなく夢中です。

 彼は元の奥さんに一方的に別れ話を持ち出されて、離婚したそうです。しかし、彼女への未練が断ち切れず、思い出話をすることに、がく然としました。

 あるときは「今までの人生で最高に幸せだったのは結婚していた5年間」と言い切りました。私の名前を彼女と間違って呼んだり、夜中にトイレで彼女の名前を切ない声で叫んだりすることもあります。

 彼を問いつめると「一度は契りを結んだ相手。幸せにしてあげられなかったことに、責任を感じている」と言いました。家には彼女の荷物がまだ数多く残っています。幸せそうな2人の写真もあります。

 最近彼は、私に気をつかって彼女のことを口にしなくなりました。しかし、私には、どうしようもない嫉妬(しっと)心がわき、彼に当たり散らし、暴言を吐いてしまいます。自己嫌悪に陥り苦しい日々を送っています。ご助言をお願いします。(島根・J子)

 一度彼との同居を解消することはできませんか? 元妻の荷物が数多くあるところでの生活は、やはりつらいでしょう?

 お手紙を拝読する限りにおいては、彼はまじめで勤勉なひとなのでしょうが、元妻を「幸せにしてあげられなかった責任」は、彼ひとりで背負うもので、あなたを巻き込んだり、あなたを苦しませたりするべきではありません。

 一度同居を解消し、具体的に距離をとってみて、考えてみませんか? あなたの人生にとって彼はどんな存在なのか。そして彼にも考えてもらいましょう。彼にとって、あなたはどんな存在なのか、を。

 同居して、顔を合わせながら互いの存在を一から考え直すことは、案外難しいことです。きっと、いい答えが見つかりそうな予感がしますが。

 (落合 恵子・作 家)

http://www.yomiuri.co.jp/jinsei/danjo/20060507sy31.htm