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2006年04月16日(日) 03時10分

<耐震偽造>姉歯元建築士、週内にも逮捕 名義貸し容疑で毎日新聞

 耐震データ偽造事件で、警視庁などの合同捜査本部は、知り合いに名義貸しをしたとして姉歯秀次・元1級建築士(48)を建築士法違反(名義貸し)容疑で、今週にも逮捕する方針を固めた。十数回にわたって恒常的に行っており、悪質と判断した。構造計算書を改ざんした建築基準法違反容疑は、建物の鑑定結果が出次第、着手する。
 調べでは、姉歯元建築士は03年ごろ、千葉県船橋市のマンション3棟について、実際は設計の元請け業務をしていないのに、「建築基準法上の設計者」として届け出た疑い。実際は、1級建築士の資格のない同県市川市の知人だった。
 関係者によると、これらのマンションは10階建てで延べ面積が約1800平方メートルあるなど大規模だったため、1級建築士の免許がないと設計の元請け業務を請け負えなかった。このため、姉歯元建築士が名義を貸して便宜を図ったらしい。知人から見返りとして報酬も受け取っていたという。
 捜査本部は、姉歯元建築士がこれら以外にも数年にわたって十数件の名義貸しをしていたことをつかんでいる。
 構造計算書を改ざんした建築基準法違反(罰金50万円以下)より、名義貸しの建築士法違反(1年以下の懲役または30万円以下の罰金)が罪が重いことや、関係者の事情聴取が進んで容疑が固まったことから、早期に着手することにした。
 一方、マンション販売会社「ヒューザー」やコンサルタント「総合経営研究所」などを捜査対象とする耐震データ偽造事件については、検証結果の鑑定が出そろってから本格的な捜査に入る。
 姉歯元建築士は、1976年に宮城県立古川工業高建築科を卒業。中堅ゼネコン(本社・大阪市)を経て、79年から東京都内の構造設計事務所に勤務した。88年に構造設計士として独立し、千葉県市川市に事務所を開設、90年に1級建築士登録した。最初に耐震強度を偽造したのは98年とされる。
(毎日新聞) - 4月16日3時10分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060416-00000007-mai-soci