悪のニュース記事

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2006年04月05日(水) 00時00分

見せびらかしたい。それがVAIO読売新聞

面白い物を作らなければVAIOの存在意義はない
—— パソコンという機器の可能性を、どう見ていますか。

石田 新しいテクノロジーは、パソコンに一番早く入ります。そこに可能性を見いだしています。テストもできますし。

 何をしてもいいし、新しいビジネスモデルを試すにも向いています。例えば、『Click to DVD』というソフトは、VAIOとハンディカムを接続し、ワンクリックでDVDが焼けるものです。そういう簡単な機能を最初に実現できるのがパソコンのいいところ。しばらくすると、それがDVDレコーダーに搭載されるわけです。

—— VAIOの立ち上げから本流を歩み、米国での販売も増大させました。10周年の現時点で過去を振り返ると。

石田 2000年くらいまでは飛ぶ鳥を落とす勢いで、機種も設計者も増え、売り上げも上り調子でした。しかし、01年ごろから停滞感があります。 

 他社に追いつかれ、売り上げもフラットです。でも、ここまできて基礎体力は強くなっています。ここからもう一度きちんと飛躍したい。売れそうにないからと開発をためらうようなものを、あえて作っていきたい。売れなくてもいいから、クリエイターのような特定のグループに評価されるような面白いものがないと……VAIOって何なの? 普通のPCと変わらないじゃない、と言われたら、やっている意味がないですから。

—— 昨年10月の組織変更でVAIOの事業部門は社長直轄になりましたが、影響を受けませんでしたか。

石田 中鉢社長が忙しいので何も言われないし、困ったときは直接、頼みに行けるというメリットがあります。

 実は面白い物を作ろうとするとき、会社には『もうかります』と言うことにしているんです。常に新しいことにチャレンジしないと、設計者も面白くないし、働いている人も元気が出ない。

 私自信の不満ですか? やりたいことができないフラストレーションを感じたことはないですね。好き勝手にやらせてもらってます。(山本昭彦)

http://www.yomiuri.co.jp/net/interview/20060404nt09-1.htm