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オウム真理教の松本智津夫被告（５１）（１審・死刑）の控訴審で、松本被告の弁護側が、これまで提出を拒否していた控訴趣意書を今月中にも提出することを決め、東京高裁に伝えた。
弁護側によると、提出予定の趣意書は数ページで、「松本被告に訴訟能力はない」と主張するという。
趣意書の提出期限は昨年８月３１日だったが、弁護側は、「被告と意思疎通できず、趣意書を作成できない」などとして提出していない。弁護側は方針転換した理由を明らかにしていないが、東京高裁の依頼で精神鑑定した西山詮（あきら）医師が２月２０日に訴訟能力を認める鑑定書を提出したため、同高裁が趣意書の不提出を理由に、控訴を棄却する可能性が高まっているためとみられる。
刑事訴訟法は、控訴趣意書が期限までに提出されなかった場合、決定で控訴を棄却しなければならないとしているが、「やむを得ない事情」があれば提出を認める規定もあり、同高裁の判断が注目される。
http://www.yomiuri.co.jp/feature/fe4900/news/20060324i204.htm