2006年03月21日(火) 10時38分

地下鉄サリン事件　被害者賠償の基金設立へ（毎日新聞）

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地下鉄サリン事件被害者の会代表世話人の高橋シズヱさん（左）から９・１１テロ被害者へ宛てられた寄せ書きを受け取るシーファー駐日米国大使＝東京都港区赤坂のドイツ文化会館で２０日午後３時１１分、岩下幸一郎写す 　 　オウム真理教（アーレフに改称）による地下鉄サリン事件から１１年を迎えた２０日、被害者支援のあり方を話し合う集会が東京都内で開かれ、教団の破産管財人を務める阿部三郎弁護士は、教団と取引のあった業者らが持つ債権を譲り受け、遺族らへの賠償にあてるための基金を設立することを明らかにした。今月中にも「オウム真理教犯罪被害者支援機構」（仮称）をつくり、将来的には法人化も目指す。
　阿部弁護士によると、遺族らへの賠償を優先するため、破産前の取引先などに債権放棄の可否を尋ねるアンケートをしたところ、７割以上が同意したという。また、被害者救済のための特例法制定の必要性も話し合われた。
　会場にはシーファー駐日米大使も訪れ、「地下鉄サリン事件被害者の会」の代表世話人、高橋シズエさん（５９）が、米同時多発テロの被害者を追悼するポスターを手渡した。【武本光政】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060321-00000005-maip-soci